- 課題1:最適物流ネットワークの確立
- 課題2:倉庫・荷役コストの削減
- 課題3:出荷量に合わせたシステム対応
◆山九の物流ソリューション導入以前
当社は国内販売品の9割を中国/タイから輸入し、東京港から福島と群馬の倉庫へ輸送・保管していました。しかし、製品の納入先は関東以西が7割以上を占め、輸送面におけるコストとリードタイムについて大きな課題がありました。
また、ピーク時の出荷件数は通常時の2倍にも増加します。そのため外部倉庫を利用する必要に迫られるため追加の保管料が発生、当時の倉庫管理システムでは処理能力が低く、このピーク時のボリュームに対応出来ず、運用保守コストも膨らんでしまっている状況にありました。
さらに、在庫管理という点では物量の変化に限らず固定人員を配置していたことでランニングコストが発生、これにより作業量の変化に合わせて人員を調整するべきところが上手く機能しておらず、福島と群馬の倉庫分散が無駄になっていました。
◆株式会社沖データ様が求めていた物流解決能力
独自の3PLのノウハウ・システムを活用し、必要最低限のコストで最大限の物流サービスを実現できることが大前提。特に一番の課題である物流ネットワークにおける『配送のタイムロス』や『高輸送コスト』を改善できることを求めていらっしゃいました。
◆物流企業『山九』の提案・物流改善ソリューション
<往復輸送費の削減>
99.9%の製品の保管を山九首都圏DC に変更しました。これにより全体の輸送距離を短縮しつつ輸送費を削減することが可能になりました。結果、関西以西の顧客への配送期間短縮も実現でき、物流面の品質向上にもつながっています。
<在庫管理費削減及び管理機能向上>
必要倉庫面積を削減し、山九首都圏DCで一括管理保管(2,000坪⇒1,300坪に圧縮)をすることで在庫管理費を削減。(国内OEM向けのまとめ出荷時には福島/群馬を利用)ピーク時に関わらず荷役・出荷量に合わせ山九側で人員をフレキシブルにコントロールすることで、固定人員配置という問題をクリアでき、ランニングコストも抑えることに成功しました。
<運用保守管理費の削減及び倉庫処理能力向上>
山九は倉庫の入荷予定情報をEDI(電子データ化)しており、在庫のデータベースを常に最新の状態に保っています。生産性向上、ならびに倉庫処理能力の改善を実現する為、出荷オーダーに基づき、納品先の出荷ボリュームに応じたピッキング作業による『物流の見える化』を徹底し計画精度を飛躍的に高めています。株式会社沖データ様の課題に対しても、過去培ってきたノウハウを最大限活用し、オーダーメイドのシステムを構築し最適な物流ソリューションを提供しております。また山九が独自に開発するアセットや作業方法の改善などによる保守管理コストの削減も実現しています。
◆山九の物流ソリューションを導入してみて
荷主の事を考えて行動してくれて、現状に満足することなく常に最善を考えてくれます。現場で出た課題については即改善・即実行をしていただけますし、無理な注文をする事もありますがコスト削減や効率化につながる施策を提案いただけるため、大変助かります。
新製品を発売しても山九さんが輸送業者の選定・手配もしてくれるため、安心して任すことが出来るのです。山九さんは、一緒に成長できるパートナーです!
◆物流企業『山九』に現在お願いしたいこと
今年度からグループ会社の製品についても3PLをお願いすることになっています。 既存の製品と同様に質の高い物流ソリューションに期待しています。